眼鏡堂書店

山形県東根市を中心に、一冊の本をみんなで読む課題図書形式の読書会を開催しています。 また、眼鏡堂店主による”もっと読まれてもよい本”をブログにて紹介しています。

【開催のお知らせ】『ハーモニー』伊藤計劃

山形読書会の10周年記念トークでもお話ししましたが、自由紹介から課題本形式に戻しての眼鏡堂書店の読書会、再スタートです。もっとも、自由紹介型を否定する気もさらさらないので、主催者の気分次第で自由にやっていこうかと思います。

 

そんなわけで、8月の読書会のお知らせです。

今回課題図書としたのは伊藤計劃の『ハーモニー』です。

 

www.amazon.co.jp

あらすじは、

21世紀後半、〈大災禍(ザ・メイルストロム)〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、 人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。 医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、 見せかけの優しさや倫理が横溢する“ユートピア"。 そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した―― それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰に、 ただひとり死んだはすの少女の影を見る―― 『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。

コロナ禍における緊急事態宣言の記憶も生々しい現在、改めてこの小説をみんなで読んで感想を語ってみることに意味があるのではないか?などと考え、チョイスしてみました。事実、コロナ禍において結構な数の方が本作を読み返し、あるいは手に取ったとのことです。

上記のあらすじより、もっと深い作品紹介を知りたいという方もおられるかと思いますので、ネタバレなしの作品紹介を『文学ラジオ 空飛び猫たち』さんより引用しましたので、お時間ある方はぜひお聞きください。ちなみに、眼鏡堂書店が本作を手に取ったのはこの『空飛び猫たち』さんがきっかけです。

www.youtube.com

 

それでは、読書会の日時や場所等についてです。

 

【日 時】 

8月20日(日)14:00~16:00

※8月17日(木)の17:00を締め切りとします。

 

【場 所】 

さくらんぼ東根駅前 コーヒー屋おおもり

〒999-3720 山形県東根市さくらんぼ駅前3丁目4−1

※お越しの際は、「読書会で来ました」など、お店のマスターかママさんに言ってもらえれば、会場に案内してもらえます。

 

【参加費】
コーヒー屋おおもりでの1品以上の注文をお願いします。


【定 員】
6人(※主催者含めた2名を最少開催人数とし、満たなかった場合は中止とさせていただきます)


【お申し込み方法】

以下のどれかで申し込みください。

1)コメントで参加のメッセージを。

2)openworksnovel@gmail.comに参加のメールを。

3)TwitterのDMやメッセージで。


皆様のご参加をお待ちしております。
拡散希望です。バンバン広めてください。

 

【補 足】

その1

課題図書形式ということで、一体何を聞かれるんだろう(話し合うんだろう)と思う方もいるかと思うので、必ず話し合う事柄について書いておきます。

Q1 読んだ感想を聞かせてください(面白かった、つまらなかった、でも結構です)
※初読の方へ
「初めて読んでみての感想を聞かせてください」

※再読の方
「初読の時と比べて気づいたことや、違った感想などはありましたか?」

Q2 エピローグについて、どのように感じましたか?
幸福な世界だと思う / 不幸な世界だと思う
※その理由を聞かせてください。

 

その2

かつて【眼鏡堂書店の本棚】で『ハーモニー』を紹介した際の記事を貼っておきます。

glassesbookstore.hatenablog.jp

 

その3

今回の課題図書は新版が出ており、そちらがもっとも入手しやすいと思うのですが(少なくとも、眼鏡堂書店がよく行く、そこそこの規模の書店にはすべてありました)、なぜだかAmazonのリンクがうまく埋め込みで入らないので、書影の画像を貼っておきます。購入時の目印としてもらえればよいかと思われます。

ハーモニー/伊藤計劃