眼鏡堂書店

山形県東根市を中心に、一冊の本をみんなで読む課題図書形式の読書会を開催しています。 また、眼鏡堂店主による”もっと読まれてもよい本”をブログにて紹介しています。

【開催しました】眼鏡堂書店の読書会 Vol.2

5月14日(日)に、さくらんぼ東根駅前のコーヒー屋おおもりを会場に、読書会を開催しました。参加者は主催者含め3名。ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。

余談ですが、今回参加者全員がメガネ着用という『ザ・パーフェクト・メガネ』スタイルにて開催の運びとなりました。おめでとうございます。なお、眼鏡堂書店の読書会はメガネ着用の義務はありませんので、誤解ないように(大事)

 

紹介された本は次の通りです。

眼鏡堂書店の読書会 Vol.2

・眼鏡堂書店

『フローラ逍遥』

『八本足の蝶』

 

・ももやさん

『くすりとほほえむ元気の素』

『仙台領の街道』

 

・山本さん

『後世への最大遺物 デンマルク国の話』

『田園のイングランド

『革命思想の先駆者 植木枝盛の人と思想』

 

眼鏡堂書店が持ってこなかったから、ということで、小説が一冊もない読書会となりました。まあ、個人的に忙しくてまとまった読書ができなかったせいですが。

 

それはともかく。

 

眼鏡堂書店が紹介した本について。

 

『フローラ逍遥』澁澤龍彦

仏文学者で作家である澁澤龍彦、彼が植物をテーマに書いたエッセイ集。マルキ・ド・サドの『悪徳の栄え』の翻訳等で知られる澁澤には、どうしても暗黒的なイメージが強く、それが良くも悪くも彼の魅力になっているわけですが。本作はそういった暗黒的な部分はグッと控えめ。内容も非常に読みやすく、澁澤龍彦入門編としてはうってつけのような気がします。なにより、収録されている植物の図版がオールカラー(!)。当時の景気が良い世相のほどが伺えます。

 

『八本足の蝶』二階堂奥歯

国書刊行会の若き女性編集者、二階堂奥歯のウェブ上で発表されていた日記を書籍化したもの。古典・新刊の区別なく、幅広いジャンルを網羅し、みずみずしくも鋭く繊細な感性でつづられる文章は、ただただ「すごいなあ」と感心するばかり。このオリジナリティあふれる才能は国書刊行会であればこそ。個人的にすっと手元に置いておきたい本でありながら、頻繁に読もうとは思わないところも。その理由が本書ラストの日記の文章。二人に見せたところ「え?」という反応。あの日記に引きずられる、というか飲み込まれてしまいそうで、躊躇するところが。ただ、それでももっと多くの人に読まれてほしい気もする。

 

さて、今回ご参加いただきました皆様、そして会場をお貸しいただきましたコーヒー屋おおもりのマスター&ママさん、大変ありがとうございました。

 

で。

 

参加いただいた方には次回の読書会の日程をアナウンスしていたのですが、主催者多忙につき中止といたしました。申し訳ありません。

あわせて、しばらくの間読書会はお休みします。

多忙というのが一番の理由なのですが、仕事上の多忙というより、コロナ禍で止まっていたバンド活動がやっと再開となり、3年間まるで何もしていなかったので(笑)まとまった練習時間を確保する必要性が出てきたためです。

あわせて、これまで使っていた練習場所もちょっと使用が困難になりそうなので、新しい練習場所を見つけなければならないし……。

というわけで、しばらくの間、どのくらいの期間になるかはわかりませんが、読書会はお休みします。あと、多分これまでのような定期的な開催ではなく、イベント的な単発での読書会になろうかと思います。もっとも、こればかりはどうなるか全くわかりませんが。

眼鏡堂書店の本棚の方は、継続していきますので、ご覧いただけましたら幸いです。

 

さて、最後に繰り返しとなりますが、

今回ご参加いただきました皆様、そして会場をお貸しいただきましたコーヒー屋おおもりのマスター&ママさん、大変ありがとうございました。

以上、眼鏡堂書店でした。