眼鏡堂書店

山形県東根市を中心に、一冊の本をみんなで読む課題図書形式の読書会を開催しています。 また、眼鏡堂店主による”もっと読まれてもよい本”をブログにて紹介しています。

【出店しました】一箱古本市@ひがしね

11/3に山形県東根市にあるまなびあテラスで開催された一箱古本市に出店しました。

一箱古本市@ひがしね

前日が雨だっただけに客足を心配したのですが、当日は見事な秋晴れ!

東根市の総合文化祭の中日ということもあり、たくさんのお客さんでにぎわいました。

くじ引きで決まった出店場所は、館内に併設されたカフェ『オイッテマルシャン』の直に隣。

すべてをひっくり返そうとする眼鏡堂書店がマルシャンの客をガラガラにしてやる!

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ストロングスタイルな店舗設計

見る人が見ればわかるのですが、新日本プロレスの要素が高め。

おかげさまでケヤキ書房さんとプロレス談議で盛り上がりました。

眼鏡堂書店の推しは、鷹木慎吾です。


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ただちょっと個人的に心残りなのが、今回の出店に関して結構急な出店&亡父の蔵書整理だったため、読んでない本が大半。どんな本か聞かれた際に、思うように答えられなかったのが、ちょっとねえ……。あとコンセプトも絞れていないし、ただただ持ってきた、という要素だけなのも、心残り。

あと、某読書会主催者からは「雑誌のラインナップがニッチすぎる」との指摘を。

フハハハハハ、某読書会主催者よ、怖いか?眼鏡堂書店の雑誌ラインナップが!

メタル、プラモ、真空管、プロレスと各種取り揃えております。

また、「100円でもイラネ」という失敬なお言葉も頂戴しました。

山形読書会公式応援レスラー(仮)のJrチャンピオン、DOUKIさん特集号

そんなこんながありつつ、感じたことをいくつか。

 

意外に眼鏡堂書店の読書会が知られている

結構な人数の方々から、「読書会しているの知ってます」とお声がけいただきました。考えてみれば、コロナ禍真っ最中の緊急事態宣言下で行ったオンライン読書会から数えれば5年くらい?(※そもそも主催者が把握していない)地道な開催がこの結果になったのかと思うと感慨深いです。図書館にチラシを置いてもらったりもしたけれど、個人的に一気に拡散したな、と感じるのはやっぱりTwitter

併せて、開催後はなるべく早くレポートを挙げるようにしているのも、一因と思いたい。対面で開催するようになってから、山形読書会さんからもらった運営マニュアルも大きい。どんなに慣れてきても、運営マニュアルに沿った運営は絶対に変えないという風に考えています。

 

あの若者は、40年以上前の小説に何を感じるのだろう?

様々本をご購入いただき、大変ありがたく思っております。合計で41冊の本が巣立っていったわけですが、その中でひときわ印象に残ったことを。

今風のシュっとしたイケメン若者男子が、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を買っていきました。今から40年以上前の小説で、若者の様子から村上龍を全く知らないことがうかがえました。たぶん、タイトルにひかれて買ったのでしょう(100円だしね)。たいしたことではないかもしれませんが、あの本の主人公と彼は大体同じくらいの年齢のはず。読後、どんな感想を抱いたのかちょっと気になります。それに何より、あの若者の中に、新しい何かが加わればいいな、などとも思いました。

 

読書会開催のハードルは思ったより低い

ほかの出店者の方で読書会を主宰している方があり、いろいろとお話をしました。仙台の方だったのですが、共通するのは読書会を開催することのハードルは思ったほど高くない、ということ。併せて、リピーターの方を大事にしつつも、さらに初めての方を大事にしていこう、ということ。何事も最初が一番ハードルが高いわけですが、会場さえ押さえてしまえば、あとは何とかなる、というのが個人的な印象。「集まらなかったら?」という心配については、その会場を貸してくれる人との間で、デッドラインを明確に決めておくこと。あとは何よりも「続ける」ということ。定点的に継続していれば、誰か、の目に必ず留まるので。

あと、余談として「この本で読書会をしてください!」というリクエストについては(そんなリクエストをされたこともないですが)、「じゃあアナタがやってください」としか言えないです。冷たく聞こえるかもしれませんが、いろんな人がいろんなやり方と切り口で読書会をしてくれれば、それだけ本好きの輪が広がります。

なので、リクエストするよりやってみる、のが大事だと思います。

 

よいものは脈々と受け継がれていく

お隣の一箱さんのお嬢ちゃんから、斉藤洋の『ルドルフとイッパイアッテナ』をお買い上げいただきました。「この子、『ルドルフとイッパイアッテナ』が大好きなんですよ」とお母さん。わかります、眼鏡堂書店も穢れを知らない純真な少年だったころ、何度も何度も読んだ本です。

こうやって、受け継がれていくのだなあ、などと感じました。

 

次回の一箱は『歴史&時代小説まつり』にしよう!(提案)

今回、コンセプトを絞れなかったので、次回は時代小説や歴史小説に絞った出店をしてみたいところ。前に『司馬遼太郎山田風太郎 ダブル太郎まつり』をやって痛い目にあったので、そこはもっと拡大して間口を広めにとりたい。

あと、アマゾンでよさげなものを見つけたので、これも入手したいところ(願望)

 

さて。

今回の一箱でも配布したのですが、11月の読書会の参加者を募集しております。

詳細はリンク先をご覧ください。

glassesbookstore.hatenablog.jp

 

最後に、内容の感想やリクエスト、記事を見て本を読みました、読み返しましたなどありましたらコメント欄に書き込んでいただけるとありがたいです。あと、もし気に入っていただけたなら、読者になっていただいたり、ツイッターのフォローや、#眼鏡堂書店をつけて記事を拡散してもらえると喜びます。以上、眼鏡堂書店でした。

*1:元ネタはコチラ

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