本日4/17に、さくらんぼ東根駅前のコーヒー屋おおもりにて読書会を開催いたしました。
ご参加頂きました皆様、そして、会場をお貸しいただきましたコーヒー屋おおもりのマスター&ママさん、大変ありがとうございます。
今回の課題図書は、ロープシンの『蒼ざめた馬』。
あらすじは
秋の夜が落ちて、星が光りはじめたら、わたしは最後の言葉を言おう―二〇世紀黎明のロシアの漆黒の闇を、爆弾を抱えて彷徨するテロリストたちの張り詰めた心情と愛と孤独。社会革命党(エス・エル)戦闘団のテロ指導者サヴィンコフがロープシンの筆名で発表した終末の抒情に富んだ詩的小説は、9・11以後の世界の黙示録である。
なのですが、いざ開催する段階でちょっとした問題が発生。
当日参加者の方に言われたのですが、「図書館にも書店にもない。ネットで中古は買えるようだけど……」。主催者は主観として、けっこう本屋の棚にあったような印象があったのですが、それって十年以上前の主観。今後の課題図書の選定の参考にしていこうと思います。
とはいえ、課題図書が読めない状況ながら「せっかくなので主催者がどんな風に紹介するか聞きに来た」という少々イレギュラーなかたちでの開催と相成りました。
ご参加いただきただただ感謝です。
まずはざっとした作品のストーリーと、読んでみての印象、簡単な感想などを紹介。
一つ一つのセンテンスが短く(日記の記述なので)、文章自体も非常にシンプル。
ただ、読めば読むほど頭をよぎるのは連合赤軍。モスクワ総督暗殺を目指す彼らの行動がまるであさま山荘事件のように見えてきます。
参加者の方がロシアの歴史の本や地球儀を持参していただいたので、ロシア革命から日露戦争、独ソ戦や現在のウクライナ情勢などを地理的に確認しながらディスカッションしていきました。未だかつて、眼鏡堂書店の読書会でここまで課題図書をほったらかしにした回もないというくらい、近代ロシア(ソ連)の歴史について学んだ気がします。
あわせて、ロシアのSF小説もご紹介いただきました。
主催者はSFに疎いので、大変刺激になりました。(ボグダーノフの『赤い星』は読んでみたいと思います)
今回の読書会にご参加いただきました皆様、大変ありがとうございました。
日時は5/15(日)14:00~16:00、場所は七日町のN-GATEです。
そして課題図書ですが、今年が文豪・川端康成の没後50年ということもあり、『川端康成★総選挙』と題し、川端康成作品から自由に課題図書を選んでいただく読書会を開催したいと思います。
ぜひ、あなたの心の”推し康成”とともにご参加をお待ちしております。
読書会にご参加いただき、大変ありがとうございました。
まだのご参加をお待ちしております。